ラスター講座

はじめに
 
ラスターって知っていますか?

オールドノリタケなどによく見られる、あの表面が玉虫色に輝くものです。身近なものでは、ちょっと昔にどこの家にもあったと思いますが、ティーカップなどの表面が貝殻の内側のように虹色に輝いたものを覚えていますか?あれがラスターです。

普通の上絵の具が粉なのに対し、ラスターは液体で瓶に入っています。(化学的なことはここでは割愛します)そして上絵の具と決定的に違うことは、普通の上絵の具が焼成前と焼成後の色があまり変わらないものが多いのに対し、ラスターは焼成前の生の状態では、どの色も同じような茶色っぽい色をしているということです。

上絵付けを長くやっていらっしゃる方でも「ラスターだけはちょっと…」とおっしゃる方が多いのではないでしょうか?それは、どうしてでしょう?

「ラスターはテカテカ光って品がない」とか「使い方が難しそう」という声がよく聞かれます。本当に品がないかどうかは当ホームページのギャラリーをご覧下さい。(ギャラリーを見る)ラスターだけでも素敵な作品になりますし、上絵と組み合わせるとこんなに面白い作品が出来上がります。使い方だってそんなに難しいわけではありません。

しかしただ一つ、ラスターを楽しむために大事なことがあります。それは、何でも受け入れるぞ、という心構えです。(ちょっと大げさ?)

ラスターは塗る厚さによっても、焼成温度によっても、のせる生地によっても色が微妙に違ってきます。それにラスターは混ぜることができないとほとんどの人は思っていますが、そんなことはありません。混じりあった色がまた微妙に変化して、思いがけない発色をすることがあります。また厚く塗った場合、色が剥がれることがありますが、これを全部失敗と考えないで下さい。剥がれたところもまたひとつの景色と考えたら楽しいではありませんか。しかしどうしても剥がれるのは嫌、という場合はラスター油で薄めて使って下さい。

ラスターは国産のもの、外国製のものがありますが、混ぜる場合は出来るだけ同じメーカーの物を使うことをお奨めします。

先程も述べましたが、ラスターは焼成前はほとんどが茶色っぽい色をしていて、焼成してはじめて発色します。お窯を開けた瞬間の感動をあなたも楽しんで下さい。

注意点
 


レッスンに入る前に、ラスターを扱う時の注意しなければならない点をいくつか述べます。


換気には十分注意をしましょう。
ラスターを扱う時は直接皮膚に付かないように薄手のゴム手袋を用意します。
ラスターは生のままでは色の区別がつかないので、一度に数色使う場合は蓋(特に中蓋)を取り違えないように注意してください。
ラスターはその性質上、食器などの直接食べ物や口に触れるところには使用しないで下さい。
焼成後も摩擦に弱いものですから、たわしでゴシゴシ洗うようなことは避けて下さい。


やってみよう!
 
ラスター講座 Vol.1

ラスター講座 Vol.2






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