ラスター講座

やってみよう!ラスター講座 Vol.2
  ここでは上絵とラスターを組み合わせた花瓶を制作しながら、もう一歩進んだラスターの基本的な使い方を説明します。



1 フラットな花瓶を用意します。



2 花の下描きをトレースします。



3 上絵の具でブーケを描き、820度で焼成。必要ならば2回焼成します。



4 ブーケの周りに好きな形の窓枠をとり、ラスターで色をつけたくない部分にマスキング液を塗る。ラスターの場合、厚めに塗るのがコツです。



5 いよいよラスターをのせます。今回はお好きな色を1色だけ用意しましょう。初めての場合、あまり濃い色ではなく薄めの色を使うのが無難でしょう。ここではBlue Mother or Pearlを使いました。淡水色でも良いと思います。
まず、小さめのスポンジを用意し、ラスターをラスター油で薄め、花瓶の表面全体をかなり薄めにパディングします。それから全体に少し濃淡をつけながらムラになるようにパディングします。





6 ラスターが乾いたら、レイズドペースト・エナメルで窓枠の周りにドットを入れます。でもレイズドペーストの溶剤によってはラスターと接触する部分に使えないこともあるので注意して下さい。



7 770度で焼成します。(ラスターの焼成温度は上絵の具より低く740度〜780度で、色によって多少の違いがあります。)
 ここではじめて色がでてきました。想像していた色と違いますか?色を確認しながら描く上絵と違い、お窯の蓋を開けるまでは確認することが できません。ですから、出てきた色は何でも受け入れる、という心構えが大切だということはここで初めてご理解いただけたと思います。すこし剥がれたところもありますが、これも窯変で出来た模様だと思って下さい。





8 花瓶の口と窓枠の周りに金彩をします。金彩が乾いたら、全体的にドットをいれます。
 ブルー系(お好きな色で構いません)の絵の具をタイルの上に出し、絵の具に対し20%のマットの粉(艶消し)を一緒にメディウムで溶きます。メディウムは何でも構いませんが、速乾性のものの方が良いと思います。ここでは水溶性メディウムを使いました。


9 760度で焼成します。



いかがですか?平凡なブーケも、こんなに個性的な作品に出来上がりました。

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